キャットフードの添加物、ソルビン酸カリウムは必要不可欠な添加物
キャットフードに使われている添加物には、どんなものがあるのか気になりますよね?特に普段聞いたことのない名前の添加物は、猫ちゃんの健康のために良くないのでは?と思ってしまうのも無理のないことでしょう。しかし、添加物だからといって全てが危険で危ないものとは限らないのです。
キャットフードにかかわらず、私たちが食べる食品にも使われているものなど、どうしても必要な添加物もあるのです。
そこで今回は、キャットフードの添加物の中でもソルビン酸カリウムとはどんな添加物なのか、どのような役割があるのかをご紹介していきます。
1、ソルビン酸カリウムの役割とは?
添加物の名前というのは普段見かけているつもりでも、意外と知らないものが多いです。このソルビン酸カリウムとは保存料の一種で、食品が腐るのを遅らせてくれる働きがあります。
そのため長期保存するために必要な添加物です。
カビや細菌などに効果があり、食中毒が発生するのを抑える働きがあることから、ハムやソーセージ、ちくわなどの練り物、漬け物などに使用されています。
ソルビン酸カリウムの他に同様の働きをする添加物が少ないことから、食品の保存料として大変重宝されています。
2、ソルビン酸カリウムは危険な添加物なの?
ソルビン酸カリウムは、先述したように保存料として使用されていて、私たちが日常的に食べている食品にも使われている上、一日の摂取許容量もきちんと決められているので心配はいりません。ソルビン酸カリウムと亜硝酸ナトリウムを同時に摂取することで発がん性物質が発生するといわれていますが、これもはラットの実験でソルビン酸カリウムより少し強めのソルビン酸を皮下投与したことで、ガンが発生したという内容です。
しかし、実際には食べることで摂取するソルビン酸カリウムを、皮下投与した内容では、同じ条件下での実験とはいえないでしょう。
事実、その後の経口試験では発がん性は認められないとされていました。
キャットフードには亜硝酸ナトリウムも使われることがあることから、このような懸念がされているようですが、世界中で長く使われていても特に問題のない添加物とされているため心配はいりません。
3、どうしても気になる場合は代替えもある?
ソルビン酸カリウムの危険性は心配する必要はないとされていますが、それでも気になってしまう飼い主さんも居ることでしょう。そんな時の代替えとしてソルビン酸カリウムと同様の働きをするものがあります。
それが天然のローズマリーやクランベリーです。
どちらもハーブや果実なので自然のものですし、大切な猫ちゃんに与えるキャットフードに使われていたら安心できますよね。
まとめ
ソルビン酸カリウムは、食品が腐るのを遅らせる働きや、食中毒を防ぐ役割があります。添加物というと危険なものというイメージがありますが、ソルビン酸カリウムは、実験の結果でも安全なものと確認されています。
亜硝酸ナトリウムと同時に摂ると発がん性があるという話しも信憑性がないものなので、むやみやたらに怖がる必要もありません。
それでもどうしても心配な場合は、同様の働きをする、ローズマリーやクランベリーが使われたキャットフードを選ぶといいでしょう。